そんな朝。
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好きで好きで好きで。
愛しくて愛しくて愛しくて。
私は狂う。
苦しくて苦しくて苦しくて。
悲しくて悲しくて悲しくて。
俺は壊れる。
「この恋が叶わぬならば、世界が滅ぼうと構わない」
だから、俺達は賭けに出た。
私達の幸せを掴む為に。
……それは悲しい物語。
叶わぬ恋の物語……。
■
――そんな夢を見た。
ぼんやりとした頭の中、見た事のある顔が浮かんだ気がした。
でも、すぐに消えてしまう。
咄嗟に思い出そうとしても、霞掛かった記憶には手が届かない。
そして、気付けば『夢を見た』という事すらも記憶の彼方へと消えていく。
冷え込みが強くなった冬の朝。
ただ、それだけの話。
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