魔王 ―とある青年のモノガタリ― ―――――――――――――――――――――――――――― ■第一章 そんなお話。 「曲がり角を曲がったら、女の子と正面衝突! そして学校に辿り着きHRが始まると、そこには朝ぶつかった女の子が転校生としてやって来ていたのだった! ――と、こんな感じの王道をやってみたいんだが、お前はどうよ?」 そんな馬鹿話をする友人と平和な日常を送っていた主人公は、ある日その言葉通りの状況に遭遇。転校生の少女と仲を深めていく事になる。 だが、穏やかに続いていた日常は、学校の美術室が炎上した事で終わりを告げ――彼等は、とある『記憶』を巡る騒動に巻き込まれていく。 これはある始まりの物語。出逢う事を許された、青年と少女の軌跡。
■第二章 そんな魔王。 そんな終わり。 から半年後。 一つの終わりは、しかしとあるモノガタリの始まりでしか過ぎず――彼と彼女は再び『記憶』によって繋がり合い、そこから数多くの出逢いを繰り返していく事になる。 さぁ、モノガタリを続けよう。 人生という名の物語は、まだ終わらない。
――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――― |